初心者が混同しがちな用語5選

2026年1月11日


― ここを曖昧にしたまま投資を続けると、ずっと不安は消えません ―

はじめに

株式投資を始めたばかりの頃、
「なんとなく分かった気がする」
「周りも使ってる言葉だから大丈夫だろう」

そうやって用語を曖昧にしたまま進んでいませんか。

正直に言うと、
**投資で不安が消えない原因の多くは、相場ではなく“言葉の理解不足”**です。

チャートを見て不安になる。
SNSを見て焦る。
ニュースを見て怖くなる。

でもその正体は、
「用語を正確に理解していないまま判断しようとしている」
これだけだったりします。

今回は、初心者が特に混同しやすく、しかも影響が大きい用語を5つ
かなり噛み砕いて解説します。


① 利益 と 含み益(含み損)

よくある勘違い

  • 含み益が出ている=もう儲かった
  • マイナス表示=損した

正しい考え方

利益
→ 実際に売却して、確定したお金

含み益・含み損
→ 持っている間だけ表示される「評価上の増減」

ここが超重要です。

含み益は、まだあなたのお金ではありません。
含み損も、まだ損していません。

たとえば、

  • 100万円で買った株が110万円になっている
    → 含み益10万円
  • でも売らなければ、明日90万円になる可能性もあります

逆も同じです。

初心者ほど、

  • 含み益を見ると舞い上がり
  • 含み損を見ると焦る

でも長期投資では、
含み損の期間をどう過ごせるかがすべてです。


② 利回り と 配当利回り

よくある勘違い

  • 利回り=配当利回り
  • 配当利回りが高い=優良銘柄

正しい考え方

配当利回り
→ 株価に対して、年間配当が何%か

利回り(トータルリターン)
→ 配当+株価の値上がり(値下がり)を含めた結果

たとえば、

  • 配当利回り5%でも、株価が毎年下がっていたら?
    → トータルではマイナスです。

逆に、

  • 配当利回り1%でも、株価が安定して成長していれば?
    → 長期ではこちらの方が資産は増えます。

「高配当=正義」ではありません。

特に初心者のうちは、

  • なぜこの配当が出ているのか
  • この配当は将来も続きそうか

ここを考えずに飛びつくと、痛い目を見ます。


③ 長期投資 と 放置投資

よくある勘違い

  • 長期投資=何もしない
  • 買ったら忘れるのが正解

正しい考え方

長期投資
→ 時間を味方につけて資産を育てる考え方

放置投資
→ 何も考えず、状況も見ずに放ったらかし

これはまったく別物です。

長期投資でも、

  • 業績
  • 配当方針
  • 市場環境

最低限は定期的に確認します。

「何もしない」のではなく、
**「無駄な売買をしない」**だけです。

ここを履き違えると、

  • 明らかに状況が悪化しているのに見ないふり
  • ただの思考停止

になります。


④ 分散投資 と たくさん買うこと

よくある勘違い

  • 銘柄数が多い=分散できている
  • いろいろ買えば安全

正しい考え方

分散投資とは、

  • 資産
  • 業種
  • 地域
  • タイミング

を分けることです。

同じ日本株を、

  • 銀行
  • 商社
  • 通信
  • 保険

と買っても、
景気悪化時にはまとめて下がる可能性があります。

逆に、

  • 日本株
  • 海外株
  • インデックス
  • 高配当

と性質が違えば、リスクは分散されます。

「たくさん買う」ではなく、
「違う動きをするものを持つ」
これが分散です。


⑤ リスク と 危険

よくある勘違い

  • リスク=怖いもの
  • リスクがある=やらない方がいい

正しい考え方

投資におけるリスクとは、
「値動きの幅」のことです。

危険とは違います。

  • 値動きがある=リスクがある
  • 値動きがない=リスクがない

ではありません。

実は、

  • 現金だけで持ち続ける
  • 何も勉強しない
  • 制度を使わない

これも立派なリスクです。

見えないだけで、
将来の選択肢を減らすリスクを取っています。


おわりに:用語を理解すると、不安は一気に減る

投資が怖いのは、
相場が不安定だからではありません。

言葉を正確に理解しないまま、判断しようとするからです。

用語が整理されると、

  • ニュースが冷静に見える
  • 他人の意見に振り回されない
  • 自分の軸で判断できる

ようになります。

派手なテクニックより、
まずは言葉の整理

ここを疎かにしない人ほど、
投資は静かに、長く続きます。