初心者が混同しがちな用語5選

― ここを曖昧にしたまま投資を続けると、ずっと不安は消えません ―
はじめに
株式投資を始めたばかりの頃、
「なんとなく分かった気がする」
「周りも使ってる言葉だから大丈夫だろう」
そうやって用語を曖昧にしたまま進んでいませんか。
正直に言うと、
**投資で不安が消えない原因の多くは、相場ではなく“言葉の理解不足”**です。
チャートを見て不安になる。
SNSを見て焦る。
ニュースを見て怖くなる。
でもその正体は、
「用語を正確に理解していないまま判断しようとしている」
これだけだったりします。
今回は、初心者が特に混同しやすく、しかも影響が大きい用語を5つ、
かなり噛み砕いて解説します。
① 利益 と 含み益(含み損)
よくある勘違い
- 含み益が出ている=もう儲かった
- マイナス表示=損した
正しい考え方
利益
→ 実際に売却して、確定したお金
含み益・含み損
→ 持っている間だけ表示される「評価上の増減」
ここが超重要です。
含み益は、まだあなたのお金ではありません。
含み損も、まだ損していません。
たとえば、
- 100万円で買った株が110万円になっている
→ 含み益10万円 - でも売らなければ、明日90万円になる可能性もあります
逆も同じです。
初心者ほど、
- 含み益を見ると舞い上がり
- 含み損を見ると焦る
でも長期投資では、
含み損の期間をどう過ごせるかがすべてです。
② 利回り と 配当利回り
よくある勘違い
- 利回り=配当利回り
- 配当利回りが高い=優良銘柄
正しい考え方
配当利回り
→ 株価に対して、年間配当が何%か
利回り(トータルリターン)
→ 配当+株価の値上がり(値下がり)を含めた結果
たとえば、
- 配当利回り5%でも、株価が毎年下がっていたら?
→ トータルではマイナスです。
逆に、
- 配当利回り1%でも、株価が安定して成長していれば?
→ 長期ではこちらの方が資産は増えます。
「高配当=正義」ではありません。
特に初心者のうちは、
- なぜこの配当が出ているのか
- この配当は将来も続きそうか
ここを考えずに飛びつくと、痛い目を見ます。
③ 長期投資 と 放置投資
よくある勘違い
- 長期投資=何もしない
- 買ったら忘れるのが正解
正しい考え方
長期投資
→ 時間を味方につけて資産を育てる考え方
放置投資
→ 何も考えず、状況も見ずに放ったらかし
これはまったく別物です。
長期投資でも、
- 業績
- 配当方針
- 市場環境
最低限は定期的に確認します。
「何もしない」のではなく、
**「無駄な売買をしない」**だけです。
ここを履き違えると、
- 明らかに状況が悪化しているのに見ないふり
- ただの思考停止
になります。
④ 分散投資 と たくさん買うこと
よくある勘違い
- 銘柄数が多い=分散できている
- いろいろ買えば安全
正しい考え方
分散投資とは、
- 資産
- 業種
- 地域
- タイミング
を分けることです。
同じ日本株を、
- 銀行
- 商社
- 通信
- 保険
と買っても、
景気悪化時にはまとめて下がる可能性があります。
逆に、
- 日本株
- 海外株
- インデックス
- 高配当
と性質が違えば、リスクは分散されます。
「たくさん買う」ではなく、
「違う動きをするものを持つ」
これが分散です。
⑤ リスク と 危険
よくある勘違い
- リスク=怖いもの
- リスクがある=やらない方がいい
正しい考え方
投資におけるリスクとは、
「値動きの幅」のことです。
危険とは違います。
- 値動きがある=リスクがある
- 値動きがない=リスクがない
ではありません。
実は、
- 現金だけで持ち続ける
- 何も勉強しない
- 制度を使わない
これも立派なリスクです。
見えないだけで、
将来の選択肢を減らすリスクを取っています。
おわりに:用語を理解すると、不安は一気に減る
投資が怖いのは、
相場が不安定だからではありません。
言葉を正確に理解しないまま、判断しようとするからです。
用語が整理されると、
- ニュースが冷静に見える
- 他人の意見に振り回されない
- 自分の軸で判断できる
ようになります。
派手なテクニックより、
まずは言葉の整理。
ここを疎かにしない人ほど、
投資は静かに、長く続きます。








